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醜い干渉

2014年06月13日 09:15 春・夏・秋・冬

朝・日政府間合意の発表は、対北対決路線を続ける南にとってショッキングな出来事だったようだ。時流に取り残される焦燥感からか、政府高官がとんでもない発言をしている。春夏秋冬

∇国際討論会で演説した南の外交部長官は、「北の核」こそ「東アジアに対する脅威」であり、共同歩調をとる関係国は、国内事情を理由に北と単独交渉してはならないと主張した。名指しは避けたが、日本に対する牽制だ。

∇朝・日交渉に対する南の妨害行為は過去にもあった。国交正常化交渉のスタートは1991年、「金丸訪朝団」の翌年だ。東アジアにおける脱冷戦の動きであったが、当時の盧泰愚政権は反対した。続く金泳三政権も同様だった。朝・日関係改善は、南にとって不利益だと判断する冷戦思考にとらわれていた。

朴槿惠政権も悪しき伝統を受け継いだようだ。侵略と植民地支配に対する日本の責任を追及する立場であれば、同族である北が、日本と交渉することを歓迎すべきだが、正反対の反応を見せている。

∇南の外交部長官は「自国の問題だけで北と交渉すれば、より重要なものを失うことになる」と日本の動きを牽制したが、北南対話でも統一という民族固有の問題を議論する。外部からとやかく言われる筋合いのものではない。今回の合意で、朝・日は平壌宣言履行の再出発点に立った。南は、醜い干渉などせず、6.15共同宣言履行の再出発点をつくる努力をするべきだ。(永)

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