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DNI長官の訪問

2014年05月26日 09:50 春・夏・秋・冬

12日、南の国防部スポークスマンが「北は、早くなくならければならない国家」と暴言を吐き、物議を醸した。青瓦台の意向を代弁したものとの見方が広がった。翌日、米国家情報局(DNI)長官がソウルにやってきた。朴槿惠大統領と面談し、米・南連合司令部を訪れた。春夏秋冬

∇DNI長官は、CIA、国防情報局など16の機関を統括している。米情報機関の総元締めである人物が自ら外国に出向き、首脳に会うというのは、頻繁にあることではない。今回の訪問は非公開で、DNI長官が何を語ったのかは明らかになっていないが、「北の脅威」を誇張し、北南対決を煽る情報を伝えたと察しがつく。

∇今年に入り、北南関係改善の兆しが生まれ、朝・日の対話も再開した。朝鮮が積極的アプローチをとった。一方、米国は、南と合同で大規模な戦争演習を行い、地域の緊張を激化させた。北南関係は再び悪化した。米国に牛耳られた南当局は、いまや対北挑発の先鋒隊と化している。

∇「対話」と「戦争」という相反する動きによって地域の情勢は流動化している。DNIが描くような対決シナリオを実現させてはならない。今日からストックホルムで行われる朝・日政府間協議が国際的に注目される所以だ。対話の進展は、米国の独断専行を抑制する国際環境をつくる。朝・日会談を二国間の懸案だけでなく、地域の平和と安定をめぐる攻防戦に重ねて見る視座も必要だ。(永)

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