〈蹴球七日~同胞サッカー選手の足跡 4〉水戸ホーリーホック・金聖基選手
2014年04月16日 13:04 スポーツ 主要ニュース負けん気前面に、目指すはW杯
今季からJ2水戸ホーリーホックに移籍し、センターバックとしてレギュラーの座を掴んでいる金聖基選手(25)。16 年間、朝鮮学校に学びサッカー部でプレーしながら身につけたことは、「負けない気持ちの大切さ」だった。プロになった今でも、その軸がぶれることはない。
現在J3のAC長野パルセイロに所属している4歳年上の兄、金永基選手の影響でボールを蹴り始め、西播朝鮮朝鮮初中級学校、神戸朝鮮高級学校、そして朝鮮大学校へと進んだ。プロを意識し始めたのは大学時代。朝大からJ1入りしていた鄭大世選手の姿に「必死にがんばれば自分にも可能性はある」と信じ、「特設班」でサッカー中心の生活を送った。
入学当初は公式戦に出られずに気を落としたこともあったが、仲間の励ましに支えられた。だからこそ大学3年でスタメンに定着してからは、「出られない仲間の気持ちを汲んで試合に臨んだ」という。190センチの体躯を活かし、空中戦と競り合いで無類の強さを発揮。大学4年生時には関東2部リーグのベストイレブンにも選出された。