〈そこが知りたいQ&A〉南大統領への実名非難が続いているが
2013年10月15日 15:16 主要ニュース 朝鮮半島挑発に対する「1次的警告」
朝鮮国防委員会政策局が4日のスポークスマン声明を通じて、朴槿恵大統領を名指しで非難した。また、南の統一部スポークスマンが声明で「国家元首呼称問題」として、「非常識」や「相互尊重の精神」と反応したことを受け、北の祖国平和統一委員会(祖平統)がスポークスマン談話で再度実名非難するなど応酬が続いている。その内情をQ&Aで見た。
併進路線への挑発
-開城工業地区の再開など、北南関係改善のニュースが伝えられていたが。
9月16日に開城工業地区が166日ぶりに再開されたが、その後予定されていた離散家族の再会事業も、10月の金剛山観光再開のための実務協議も「正常な雰囲気がつくられるまで延期」(9月21日、祖平統スポークスマン声明)された状態だ。
その理由は端的に、南の現政権が朴正煕独裁政権時代の対北政策を再現するかのように「対話ある対決」に固執しているからだと言える。
朴槿恵政権は北南関係改善のために「信頼プロセス」を標榜しているが、その内実は「北の変化」に焦点を合わせている。
朴大統領は「国軍の日」(1日)に際してソウルで行われた軍事パレードでの演説で、北が推し進めている経済建設と核武力建設の併進路線に対し「不可能」のレッテルをはり、北が核とミサイルを放棄するよう米国との協力のもと対北抑止力を強化すると明言した。北南間の和解と協力ではなく、北の「武装解除」と「体制変化」を統一の前提に掲げるということだ。