50年になる日に
2025年08月20日 08:27 論説・コラム 春・夏・秋・冬1975年8月17日は総聯結成20周年「忠誠の手紙」伝達リレー団のメンバーたちが、金日成主席の接見を受けた日だ。その日から50年になる日に東京でかれらの集いがあった。
▼故人となった父がリレー団の一員だったため、その場に招かれた。リレー団メンバーの大多数は、当時20代の青年だった。同胞たちの歓迎を受け、日本各地を走り抜けたリレー団は、平壌で開催された総聯結成20周年祝賀大会に参加し、手紙を届けた。4カ月間寝食を共にしながら心を一つにした青年たちの絆は、日本に帰っても変わらなかった。
▼「至誠が極まれば…」50年後の再会の集いで参加者たちはその言葉を何度も口にした。あの日、主席は、至誠が極まれば石の上にも花が咲くという言葉がある、私は君たちのその至誠によって、わが革命の成功の花が必ず咲くと信じていると述べたという。その言葉がかれらの胸にどれほど熱く刻まれたかを、参加者たちの発言を聞いて実感した。
▼「私は主席の永遠の信奉者」「50年前、我々は素晴らしい縁を結んだ」「組織の強化と同胞の権益のため、これからも一役買おう」-総聯の現職活動家はもちろん、70代となり運動の第一線から退いたメンバーも半世紀前に立てた誓いを改めて胸に刻んでいた。結成世代の後を継ぎ、首領の志を実践した2世活動家たちの誇りと、色褪せない一途な忠誠心がそこにあった。総聯の次世代が受け継ぎ、伝えていくべき心の財産だ。(永)