〈70年の自負、100年への自信③〉朝鮮大学校認可獲得闘争

朝鮮大学校は2026年に創立70周年を迎えます。当欄では、大学が歩んできた道のりや現在の教育内容、活躍している卒業生、70周年に向けた取り組みなどを多角的に紹介します。執筆は朝大の教員、関係者が担当します。（月1回掲載）

圧力をはね返した朝・日連帯の力

１９６８年４月17日、美濃部亮吉東京都知事は、朝鮮大学校を認可した。

66年4月に都に認可申請を受理されてから、２年の歳月の末に獲得した「勝利」であった。

朝鮮大学校の歴史、民族教育の歴史において朝鮮大学校の認可獲得までの道のりは「認可獲得闘争」として刻まれている。それは朝鮮大学校の認可問題が、単に地方自治体が一教育機関として承認するという問題にとどまらず、在日朝鮮人の民族教育への権利を保障するかどうかという問題として現れたからである。

朝鮮大学校の認可を喜ぶ同校の学生たち(朝鮮新報1968年4月19日付より)

１９６５年6月の日韓基本条約の締結とともに日本政府が民族教育全般に対して行った迫害は猖獗（しょうけつ）をきわめた。

〈70年の自負、100年への自信➀〉学舎移転65周年を迎えた朝鮮大学校

〈70年の自負、100年への自信②〉朝鮮大学校の新学舎と講堂・図書館・寄宿舎の建設