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三重同胞奮闘記⑨ウリハッキョ何週目?!/金琴純

2024年10月07日 12:38 暮らし・活動

「三重同胞敬老モイム」参加者たち

「まさかまたハッキョに来るとは思ってなかった」と感慨深い様子の60代のトンポ。9月21日の「三重同胞敬老モイム」で、20数年ぶりに四日市初中に足を運んだからだ。

敬老会には、いなべ市から津市まで60歳以上のオルシン34人が参加し、その数は例年になく多かった。今年1月「長寿会」結成後、行事の度に同校を訪れる機会が増えたことで横のつながりが復活し、孫がいる人もいない人も、行事に参加しやすい雰囲気が少しずつ出来てきたからか。

朴鐘呼会長(83)は「『長寿会』ができたもののまだまだ活動できていない。きちんと行事の案内や連絡を回せるようになるといい」と今後に思いをめぐらせていたが、「数十年ぶりにハッキョに来てみて、やっぱりこういうのはいい」と楽しむ70代のトンポや懐かしい顔を見つけて声を掛けあう姿もあり、これまで足の遠のいていたオルシンがちらほらいらっしゃった。

四日市初中の児童・生徒たちによる公演が雰囲気を盛り上げた

ここで冒頭に戻る。「まさかまた…」というのは、子どもの卒業以来、長い間同胞社会と無縁だった自分が、孫をきっかけに再び関わることになるとは夢にも思っていなかったし、当時の保護者たちと再会し、まるで同窓会のようだという感想だ。

そこで気づいた。まわりまわって、またウリハッキョに戻ってくる不思議なサイクルに。

1周目は学生時代、2周目は保護者として、3周目はハラボジ・ハルモニとなってトンポたちは戻ってくる。「長寿会」世代はウリハッキョ3週目といったところか。

時が経ちお互い顔をあわせれば昔のしがらみもなんのその、そこで流れる空気感になんとも言いようがない深みを感じる。しばらく同胞社会から離れていても、戻ってくる場所さえあればいいのだと改めて思った。

かくいう私は長い長い2周目が終わりそうになく、それもまたいい。

(「ウリ民族フォーラム2023in三重」と準備過程で活気を取り戻した三重同胞社会。フォーラム後も有志たちの奮闘は続いている。同フォーラム記録係を務めた金琴純さんがかれらの活動をレポートする。不定期掲載)

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