三重同胞奮闘記⑦イオ三重続くよどこまでも/金琴純
2024年08月01日 16:32 暮らし・活動「ウリ民族フォーラム2023in三重」から1年が経とうとしている。
フォーラム以前に比べ何か変わったのか? 総聯、女性同盟、青商会、朝青、そして四日市初中。いつも通り活動しているだけのように見えて、その裏側で動いている人たちがいることを私たちは知っている。
地域情報紙『イオ三重タイムズ』の企画で7月下旬、関係者に集まってもらい、座談会でフォーラム後を振り返った。
「この1年、三重同胞社会は大きな世代交代の時期を迎えた。本来のあるべき姿に正常化されてきた」(金鉉二総聯本部委員長)
「それぞれバラバラだった動きが一つにまとまりつつあるし、無関心だった同胞たちが変わってきた。同胞企業や個人事業主へのサポートと並行して、引き続き学校支援1口運動を法人に案内している」(崔富三県商工会理事長)
「以前はハッキョを軸にして動いていたが、これからは若い人材を投入し支部活動を強化していく」(姜真純女性同盟本部副委員長)
「四日市初中幼稚班の実質無償化を目指し取組んでいる。これからもトンポの集まる場を提供する」(崔基明県青商会幹事長)
「今期は愛校活動から支部活動にベクトルを合わせ、朝青本部は毎月欠かさず会議をしてきた。支部を再建したことで人が集まるようになり、支部があるから行事案内など多くの朝青員にしやすくなった。四日市初中の子どもたちが朝青の年代になった時、自分たちを思い出して活動できるよう、もっと活性化させたい」(朴勝貴朝青本部組織部長)
「通いたい、通わせたいと思うハッキョづくりを目指している。少人数のハッキョならではの強みが必要だ。フォーラムをきっかけに他県との遠隔交流やホームステイが始まり、今後も継続していきたい。日本各地に友だちがいるということが子どもたちにとってもいい刺激になっている」(金明勇四日市初中教務主任)
これらの面々で取り組もうとしている「イオ三重プロジェクト」は、オール三重でなければならないと崔幹事長はいう。まだ基本の「キ」を練っている段階だが、フォーラム開催の経験が生かされるものになるだろう。
新しい風が吹いたと思ったらすぐ止んでしまう。旋風はもういい、安定した順風を目指そう。三重同胞の潜在力はフォーラムで確認できた。引き継ぐ世代から受け継ぐ世代への土台も盤石だ。私たちはこれからも「イオガジャ! 三重」を叫び続ける。
(「ウリ民族フォーラム2023in三重」と準備過程で活気を取り戻した三重同胞社会。フォーラム後も有志たちの奮闘は続いている。同フォーラム記録係を務めた金琴純さんがかれらの活動をレポートする。不定期掲載)