笑顔もたらす「花火」を／金徳誠

2024年06月29日 07:30 それぞれの四季

夏休み、夏祭り、花火大会。子どもたちはこれらの単語を一つだけ聞いてもウキウキが止まらないだろう。その全部が揃ったイベントが西東京の八王子支部にある。「ハチアイフェスタ」だ。これは、２０２３年７月に４年ぶりの八王子花火大会が開催されることになった際、八王子（ハチ）同胞の子ども（アイ）たちが集まり、みんなで楽しみたい！という要望に応えて企画されたイベントだ。

過去の支部主体の納涼会とは趣向を変え、女性同盟、朝青、青商会が共同で主催する初めての試みだったが、八王子支部単体の集まりとしては過去まれに見る大盛況を収めた。子どもたちがヨーヨー釣りや射的で遊ぶ。大人たちは焼肉を楽しむ。みんなで打ち上げ花火に歓声をあげる。コロナ禍で忘れかけていた、人が集まることの大切さを改めて胸に刻んだ。すでに第2回の開催が決定している。今年もお祭り男に扮して子どもたちに笑顔を届けたい。

今年の八王子には忘れてはならないイベントがもう一つある。地元で開催される「ウリ民族フォーラム２０２４ in西東京」だ。西東京から民族教育の開花期を切り拓くため、日々討論を重ね、研究と実践を行っている。残り３カ月。実行委員として最後の追い込みをかけたい。当日に披露される西東京の潜在力は、夜空に打ちあがる花火の如く子どもらに笑顔をもたらし、同胞社会を明るく照らすだろう。

（西東京フォーラム実行委員）