〈トンポの暮らしを支える/こちら同胞法律・生活センターです!46〉共同親権が導入されたらどうなる?
2024年05月13日 12:00 寄稿離婚後の共同親権を可能にする民法等の改正案が衆議院で可決されました。現在、同改正案は参議院で審議されており、今国会で成立する見通しであると報道されています(2024年5月13日現在)。共同親権が導入された場合、どのような変化が生じるのかについて、現在審議中の改正案を前提に解説します。
Q 共同親権について教えてください。
A 親権とは、子の世話や教育、どこで暮らすかの決定や子の財産管理等を行う親の権利であり義務のことをいいます。
現行法では、父母の婚姻中は父母の双方が親権者(共同親権)ですが、父母の離婚後は父母のうち一方が親権者(単独親権)となりますので、離婚後は、親権者となった一方の親が、単独で親権を行使することになります。
改正案が成立し、共同親権が導入された場合は、離婚時の父母の協議で、単独親権か共同親権かを決めることになります。
父母の協議で親権者を決められない場合、家庭裁判所が親権者を定めることは現行法と同様ですが、共同親権導入後は、単独親権か共同親権かも家庭裁判所が判断することになります。