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真の挑発者

2013年05月10日 12:24 春・夏・秋・冬

ワシントンでオバマ-朴槿恵会談が開かれる直前、西側メディアは「ムスダン」撤収のニュースを伝えた。匿名の米政府関係者が朝鮮の東海岸にあった中距離弾道ミサイルが「発射台から格納庫に移動された」と語ったという。

春夏秋冬▼「北朝鮮の譲歩」を印象付ける情報が広まった後、両首脳は手前勝手な主張を展開した。「北朝鮮の挑発には断固対応する」、「国際社会の義務を果たすなら対話を行う」-会談後の記者会見だけを見れば、局面転換の主導権を米国と南当局が握っているかのような錯覚に陥りかねない。

▼両首脳は、朝鮮半島の緊張が激化した原因を隠そうとした。この間、「定例の演習」を口実に、軍事挑発を繰り返してきたのは米国だ。朝鮮は自衛的措置を取らざるを得なくなり、4月初旬には度重なる敵対行為を「小型化、軽量化、多種化された核打撃手段」によって制圧する作戦が「最終批准」されたことを米国側に正式に通告した。その直後、ワシントンとソウルで「対話論」が浮上する。

▼朝鮮との全面対決を避けようとするならば、対話の道に進むしかない。メディアを使って情報を操り、首脳会談で虚勢を張っても米国と南当局が守勢に立たされている事実は変わらない。

▼朝鮮は、相手が敵視政策を放棄し、軍事挑発をやめない限り、対話に応じるつもりはないとの立場を示した。真の挑発者が自らの行為を改めない限り、現在の緊張状態は解消されない。(永)

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