神奈川「県民会議」が県庁訪れ、2万1,372筆の署名提出
2013年04月03日 16:24 主要ニュース「神奈川県知事による朝鮮学園に対する補助金の予算不計上に抗議し、撤回を求める県民会議」(以下、「県民会議」)が3月22日、県庁を訪れ、神奈川朝鮮学園の補助金復活を求める署名2万1,372筆を提出した。
「県民会議」は神奈川県の黒岩祐治知事が朝鮮の核実験を受け、「県民の理解が得られない」という口実で県内にある5校の朝鮮学校へ36年間もの間支給し続けてきた補助金を今年度から予算に計上しないことを表明したのを契機に、日本人有志らが今年2月21日に発足した。
「県民会議」の主催で行われた「多文化共生の神奈川を!3.19県民集会」(3月19日に横浜市にある開港記念会館ホールで)では、賛同団体が90団体を超えたことと、発足から3週間も経たないうちに朝鮮学校への補助金復活を求める署名が続々と集まっていることが報告されていた。
この日県庁を訪れた13人の「県民会議」代表は担当者と会い、これまで集まった署名を提出したあと、県知事へのメッセージを伝えた。
代表らは、「『県民の理解が得られない』というが、この短期間でこれだけの署名が集まった」「神奈川県の補助金不支給の決定は、差別につながるものであり、すぐに撤回すべきだ」と述べた。担当者は代表らの発言を黒岩県知事に伝えると話した。
「県民会議」によると、現在も署名は集まっており、今後も要請、署名活動を行っていくという。(辰)