〈3.31全国集会&パレード〉北海道から九州まで各地の同胞が参加
2013年04月01日 16:25 主要ニュース「今日の熱気、拡散させたい」
全国集会とパレードには、北は北海道から南は九州まで各地の同胞たちが集まった。
九州からは、教育会、オモニ会など学校関係者や九州青商会、日本の支援団体のひとたちが訪れた。
九州地域では同じ日に同胞行事が行われたが、九州青商会では、副会長らがそれに参加し、朴成根会長(40)が代表として集会に参加した。
朴会長は、「安倍政権の『総聯つぶし』がひどいということをみんな分かっている。その危機感を各地の同胞、日本の有志たちと共有し、九州に戻ってもっと拡散させたい」と話す。朝鮮学校の生徒数を増やすべく尽力している朴会長は、今後も学校を守る活動に精を出したいと語った。
北海道からは教員、生徒、朝青などの代表が訪れた。
朝青北海道本部の卞才勲総務部長は、われわれの世代がどのような気持ちを持って学校を守るべきかについて改めて考えさせられたとしながら、「朝青員たちが、将来自分の子どもを学校に送る保護者になるという自覚、いまがんばらないと学校がなくなるという危機感を常日頃から持つようにしたい。久しぶりにこんなに多くの同胞を見たので、この熱気を北海道に持ち帰りたい」と話した。
長野県からは50余人が貸切バスに乗ってきた。
長野朝鮮初中級学校オモニ会会長を務めたこともある女性同盟長野北信支部の蔡成子委員長(50)は、政権が代わり民族教育の環境はいっそう厳しくなり、気持ちが萎えることもあったが、今回、高齢の同胞をはじめ多くの参加者が集まったのを見て「私も諦めないで運動を続けなくてはと思った。そして、朝鮮学校を取り巻く実情を正確に、同胞社会や日本社会に発信したい」と話した。
女性同盟宮城仙台支部八木山分会委員の任寧淑さん(44)は、集会とパレードの様子を写真に収め、宮城で宣伝すると話していた。宮城県では2011年3月の震災直後から東北朝鮮初中級学校への補助金が停止となる事態が発生。任さんは、「行動することで多くを知り、地元の同胞社会に多くを伝え、世論の喚起に一役買いたい」と話した。
埼玉県東部地域から参加した崔相哲さん(79)は、「日本政府の不当な民族差別に激憤を抑えることができない。それを行動に移したいと考え、今日ここにきた」という。崔さんは、4.24教育闘争の精神を65年が経った今日も受け継いでたたかう大勢の人たちの姿を見て、「うれしいばかり。民族教育は必ず守られていくだろう」と目を細めた。
(李東浩)