高まる労働意欲
2013年04月01日 10:33 春・夏・秋・冬朝鮮では生産も建設も「闘争」だとされる。米国と国連が経済制裁を強化するなか、自力で経済を立ち直らせ、人民生活を向上させ、経済強国を建設することが「勝利」となる
▼地方で労働・増産意欲が例年にも増して高まっているという。その要因の一つは、「経済指導と管理」を改善する試みだ。「新年の辞」にはこうある。「ウリ式(朝鮮式)社会主義経済制度を固守し、勤労人民大衆が生産活動において主人としての責任と役割を果たすようにする原則で経済管理方法を絶えず改善し・・・」
▼農業現場では、20~30人規模の分組管理制に基づいた生産の計画と実行、合理的な現物分配が徹底された。工業現場では、生産計画を内閣と現場の合意によって決め、計画超過分を現場判断で分配、再投資、輸出することを可能にする試みが一部で実施された。つまり成果報酬にうまみがでた訳だ。職場から離れて行った人々が戻り始めている
▼「経済指導と管理」の方法は、一朝一夕で固まるものではない。「絶えず改善」しなければならない。成功の鍵は「イルクン」。現場の幹部や党書記たちが靴をすり減らして駆けずり回り、人々に訴え、成果を正当に評価し、増産競争を盛り上げることが求められる。こうした内容が言及された金正恩第1書記の演説(党細胞書記大会、全国軽工業大会など)は、人々の心を掴み、労働意欲、愛国心を燃え上がらせようとしている。(泰)