朝鮮に対するイメージ
2013年03月18日 18:03 春・夏・秋・冬「印象とはまるで違った」とは、初めて訪朝した日本の人々の大方の感想だ。地理的には隣国なのに、彼方の国へ行ってものすごい発見をしたかのような驚きを示す
▼昨年11月に訪朝し、スポーツ交流を行った日本体育大学から、このたび、5日間の訪問をまとめた冊子「朝鮮民主主義人民共和国第一次遠征報告書」が発行された。そこには、大学の役員だけでなく、柔道部、サッカー部、レスリング部の学生や帯同医師、トレーナーたちの率直な感想が記されている
▼朝鮮に対するイメージは、戦争や拉致、飢餓ばかり。レスリング部の3年生は、朝鮮に行く前まで、その暗く悲しい現実を見たくないという感情から不安を抱えていたが「想像とは違い、朝鮮の人々の素朴さ、親切さにはすごく驚いた」と書いた。末尾には、「周りの情報だけに流されず、自分の目で見て確かめ、自分の考えを持つことの大切さを知った」と記した。「報告書」には、観光、食事などのおのおのの感想が書かれ、試合で負けた学生は、「来年もう一度朝鮮にいってリベンジしたい」と抱負を述べている
▼今年も4月から本格的な観光シーズンが始まる。厳しい情勢ながらも、朝鮮では、高麗航空が所有する航空機に登場したり撮影できるツアーや白頭山地区を自転車で回るサイクリングツアーなど、様々な観光商品が開発されている。ぜひ足を運んで報道とは違う現実を自分の目で確かめてほしい。(進)