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一触即発の緊張

2013年03月11日 10:22 春・夏・秋・冬

朝鮮半島に一触即発の緊張が走っている。とはいえ、平壌市民の表情はなおも明るい。夜になっても、電灯やネオンの下でローラースケートや球技に興じる若者たちの姿がある。意気揚々。朝鮮人民軍最高司令部スポークスマン声明を支持する集会に参加した人々は、朝米対立の一刻も早い最終決着を臨んでいる春夏秋冬

▼歴史的な2012年4月から今日に至るすべての過程が、あらかじめ想定されたシナリオ通りに進められてきたように思う。朝鮮は米国の対応を先回りし、矢継ぎ早に重大措置を講じてきた。最前線の「最大熱点地域」を視察(7日)し、軍人の家族をもいたわる最高司令官の度量と知略に、市民は感服している

▼金正恩第1書記は昨年、板門店を視察した際、「祖国統一のための聖戦では停戦談判などありえない」と断言した。朝鮮の度重なる警告に耳を貸さなかった米国には、「もはや破滅か屈服かの選択しか残されていない」(集会参加者)

▼そもそも停戦協定を有名無実化させたのは米国だ。1953年8月8日、米国は南朝鮮と「相互防衛条約」を締結。南朝鮮に軍を駐屯させ、核兵器搬入を含む軍備を継続的に増強してきた。だが状況は変わった。朝鮮は「核先制打撃権利」(朝鮮外務省スポークスマン声明)を持つ。米国が破滅を避けるには、平和協定締結を真剣に検討すべきだろう。60余年間、朝鮮民族に苦痛を与えてきたツケを払う時が来た。(泰)

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