チマチョゴリ姿に歓声/「荒川日朝婦人の集い」
2013年03月05日 15:49 主要ニュース「荒川日朝婦人の集い」(春の集い)が2日、東京・サンパール荒川で行われ、荒川区の日本人女性と同胞女性をはじめ154人が集まった。
総聯荒川支部・呂基鳳委員長、女性同盟東京都本部・金順徳委員長、荒川区の副区長をはじめとする区役所職員、荒川区議会議員など朝・日の人士が来賓として招かれた。
オープニングでは、荒川在住の元金剛山歌劇団舞踊家であり任秋子民族舞踊団所属の崔恩和さんが独舞「舞姫」を披露した。
主催者を代表して女性同盟荒川支部・金錦汝委員長と「荒川日朝婦人の集い」・世話人である久保田直恵さんがあいさつに立った。
金錦汝委員長は、先月20日に文科省が朝鮮学校を「高校無償化」制度から完全に除外するとの決定を下し、省令を「改正」したことに言及。一方でこのような日本政府の違法性を問う裁判が各地で起こるなど民族教育権をめぐる運動も新たな段階へと移行していると話した。
金錦汝委員長は朝鮮学校への「高校無償化」制度適用を国際世論に訴えるべく、この春スイス・ジュネーブで開催される国連社会権規約審議委員会(日本審議)に女性同盟代表団が参加することを報告。これと関連して国連と文科省に朝鮮学校の子どもたちと保護者の思いを込めた折り鶴を送るというプロジェクトが進められていることも紹介しながら、幅広い協力を呼びかけた。
続いて、日本の敗戦を前後して朝鮮半島北部で死亡した日本人の遺族らが昨年朝鮮を訪れ墓参を行ったようすを収めたドキュメンタリー「67年目の慰霊~北朝鮮に眠る日本人の遺骨~」の冒頭部分が上映された。また、「北朝鮮地域に残された日本人遺骨の収容と墓参を求める遺族の連絡会」(北遺族連絡会)の太西るみ子事務局長がゲストとして登壇した。
太西さんは昨年、墓参団として初めて朝鮮を訪れた際に感じたことを話しながら、日本人遺骨問題について朝鮮側が誠意をもって対応してくれたと強調した。
東京朝鮮第1初中級学校の康哲敏校長による乾杯の音頭で始まった宴会は、初の試みとして行われたチマチョゴリ・ファッションショーや、荒川区職女性部サークルによるフラダンスが披露されるなどして大いに盛り上がった。
とくに、荒川の日本人と同胞が出演したファッションショーでは、きらびやかなチマチョゴリに身を包んだモデルが登場するたびに会場から歓声が沸き起こった。
(金里映)