「明るい」平壌
2013年03月04日 14:37 春・夏・秋・冬平壌でこれまで制限されていた海外からの携帯電話の持ち込みが解禁された。3G移動通信網(WCDMA方式)によるインターネットサービスも始まった。いずれも外国人と海外同胞に限定されており、国内の通信網へのアクセスは制限されているが、市民の期待は大きい。「繁栄期に入った平壌の明るい雰囲気、経済強国建設を目指す人民の取り組みを伝えてほしい」
▼「明るい雰囲気」は、3月に入っても続いている。市内各所に設置されたレジャースポットや商店は相変わらず盛況だ。運動センターで出会った50代の女性は、新しい施設がオープンする度、近所の主婦仲間と一緒に出かけるのが楽しみの一つだという。「市内の隅々まで知っているつもりでいたが、最近は日々、街が変わるので、とても周りきれない」と語る
▼金正恩第1書記が元NBA選手の試合を観戦したニュースは人々を驚かせた。「朝米混合試合」を観戦した市民らは、第1書記が訪れることを事前に知らされていなかったので、登場の瞬間は仰天したという
▼こうした変化や驚きは、経済発展への期待とやる気を生み、平壌を明るくしている。朝鮮労働党中央委政治局は、建国65周年、戦勝60周年を「勝利者の大祝典」として迎える決定書を採択(2月11日)。記念すべき日々を手ぶらで迎える訳にはいかない。「朝鮮はやると言ったらやる」(朝鮮の新曲のフレーズ)。市民の心も躍る。(泰)