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バスケの因縁

2013年03月02日 09:15 春・夏・秋・冬

米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が訪朝した。滞在中、朝米混合チームによる試合が行われ、金正恩第1書記がロッドマン氏と共に観戦した。通訳なしで談笑する場面もあったという。春夏秋冬

▼1999年、NBAのスーパースターであったマイケル・ジョーダン氏の訪朝が計画されたことがあった。平壌で開催される文化スポーツ祭典に参加するというもの。実現はしなかったが、翌年、オルブライト国務長官が訪朝した際、ジョーダン氏のサイン入りバスケットボールを金正日総書記にプレゼントした。

▼米国は朝鮮に対する敵視政策を続けている。思想と社会制度を異にする国家に対する拒否感、小国は大国に服従しなければならないというごう慢な態度は、朝鮮の人工衛星打ち上げを制裁の対象としたことで端的に示された。

▼朝鮮は、自主・平和・親善の観点からすべての国の対して開かれた立場をとってきた。米国も例外ではない。国家の指導者が自ら範を示してきた。第1書記の試合観戦が13年前のサインボールのエピソードを思い起こさせるのもそのためだ。

▼国務長官の行動は、その年の10月に発表された朝米共同コミュニケにある「両国関係を根本的に改善するための措置」の一環として、大統領訪朝を準備するためのものであった。現在の大統領は、朝米敵対関係が解消されなかった原因が米国側にあることをしっかりと認識すべきだ。(永)

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