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東京大空襲79年

2024年03月11日 09:16 春・夏・秋・冬

積み上げられた「黒こげの木材」が崩れ落ちた。びっくりして目を向けると、それは黒く焼きただれた人間の手や足、胴体だった…。東京大空襲79年第18回朝鮮人犠牲者追悼会(2日、東京都慰霊堂)で、当時7歳だった朴基碩さんが45年3月の体験談を語った

▼東京朝鮮人強制連行真相調査団事務局長を務めた故・李一満さんの論文によると、当時米軍は、軍関連企業・軍需工場を集中的に狙った。連行された朝鮮人が主に軍需工場で働かされ、渡日した朝鮮人も下町で部落を形成していたことを考慮すれば、大空襲での朝鮮人被害は日本人より高率とみるのが妥当だと論文は強調。国立公文書館所収の「内地在住朝鮮人戦災者」(45年9月25日)には、東京在住朝鮮人9万7632人中、戦災者は4万1300人(42.3%)と記されていることから、「死者は1万人を軽く超すと見られる」と論文は指摘する。朴基碩さん一家も当時、下町で空襲にあった

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