「赤い応援団」
2024年03月05日 09:16 春・夏・秋・冬「飛行場に降り立った瞬間から日本に来たというよりも祖国に降り立った気持ちになった。到着ロビーに『朝鮮民主主義人民共和国、万歳!』と同胞の声が響いたからです」選手たちはその感動を胸に五輪出場権をかけた試合に臨んだ。
▼ 同胞たちは競技場を走る選手たちに声援を送り、祖国の息吹を感じた。「祖国の歌をうたう時は涙がでた」赤いTシャツを着た朝大生の言葉だ。3,000人規模の同胞応援団が国立競技場の一角に陣を張り、特大の朝鮮国旗を広げて叫び、歌った。ウリハッキョの生徒たちと一緒に声援を送った母親は「ここは子どもたちが祖国を身近に感じられる場所」といった。
▼ 同胞たちが占めたのは観覧席の一部に過ぎなかったが圧倒的な存在感を示した。一糸乱れぬ応援団の力強い姿を競技場の観覧者、テレビ中継を通じて多くの日本国民が目撃した。反響は大きかった。「すごい一体感」「アウェイにいるようだ」「試合を盛り上げてくれたかれらに感謝したい」SNSでも話題になった。隣国に対する悪宣伝がはびこる日本で朝鮮に対する肯定的な感情が湧きでた。
▼ 団結した総聯同胞の姿は朝鮮の姿だ。訪日した選手たちも祖国の息吹を感じたと言った。時が流れ世代が変わっても祖国と絆を結び、差別と弾圧に屈せず力を合わせる総聯同胞は世界に類のない存在だ。大きな関心の中で藍紅色国旗をなびかせ「必勝朝鮮」を叫ぶ「赤い応援団」は私たちの誇りだ。(永)