総聯への弾圧強化
2013年02月20日 10:20 春・夏・秋・冬朝鮮の第3回核実験(12日)を受けて、日本はまたも圧力強化を叫び、独自制裁措置を取った。総聯中央副議長らの祖国往来の自由を奪ったのに続き、20日には、「高校無償化」制度からの朝鮮高級学校除外を発表。在日朝鮮人を人質のようにして弾圧を加える手法は卑劣極まりない
▼時を同じくして、神奈川や埼玉などの地方自治体も2013年度の予算案に朝鮮学校への補助金を入れない方針を決めた。文科相や知事らが一様にその理由としてあげているのが「国民の理解が得られない」
▼しかし日本政府は、過去の植民地支配の犠牲者である在日朝鮮人とその子孫である朝鮮学校生徒への社会全体の「理解」を深める努力は何もしていない。それどころか、総聯や朝鮮学校を差別し、弾圧強化に乗り出し、社会全体をその方向へミスリードしている。そのうえ、子どもの学ぶ権利を奪おうとする日本の態度は、思考停止以外の何ものでもない。国際社会の批判は免れまい
▼日本弁護士連合会は1日、「憲法14条などが禁止する差別的取扱に当たる」とする会長声明を発表した。日本各地の市民団体も、日本政府や地方自治体の行為は恥ずべき行為であり、私たち自身の問題、という認識のもと朝鮮学校差別反対に立ち上がっている。朝鮮学校の生徒たちも立ち上がっている。3月下旬に予定されている東京、大阪、愛知など各地の大規模集会に、ぜひ足を運びたい(進)