私のはなし/鄭明洙
2024年02月10日 09:00 それぞれの四季私のコラムもこれが最後となる。これまでは、担任を務める初3の児童たちの成長過程などについて書いてきたが、最後は自分について書こうと思う。
島根県出身の私は祖父の遺言で高級部からウリハッキョに通うことになった。慣れない言語や文化、風習に苦闘する毎日。高級部卒業を控えては「3年で民族教育を修了するのはいかがなものか」と、朝鮮大学校への入学を決意した。
朝大時代はお腹がちぎれるくらい笑い、勉学にも励み、毎日が楽しい4年間だった。私は卒業後に朝鮮学校の教員になるか、勤めていたバイト先に就職するか悩んでいた。しかし、誰かのためにする仕事と自分のためにする仕事を天秤にかけたとき、