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朝鮮のネットと統計学

2013年02月18日 11:35 春・夏・秋・冬

朝鮮国内のイントラネット上には、各分野の論文や記事、写真や動画などがアップされている。最近、検索を支援するサービスと、国内外の情報を分析するサービスが始まった。科学技術と経済経営に限られてはいるが、とても興味深い春夏秋冬

▼インターネットがまだ一般に浸透していなかった頃、日本のある大学図書館の文献検索サービスに驚いたことがある。無数に存在する論文を、引用回数やキーワードの使用頻繁といった形式的なデータだけを基に分析して、与えられたテーマに沿った主要な論文をピックアップし、各学問の専門家をうならせた。開発者が駆使したのが統計学だった

▼統計学は生活のあらゆる分野に活用されている。例えば医療現場では、電子カルテを通じて蓄積された患者の情報、症状、治療の効果などのサンプルを統計分析し、治療方針や処方する薬を決めるということが実際に行われている。人為的な判断、つまり医師の知識と経験に基づいた治療よりも精度が高いという

▼統計分析はサンプルが多ければ多いほど精度が上がるが、サンプルがなければ意味がない。朝鮮国内のネットに海外からアクセスすることはできないので、朝鮮は世界を見ていても、世界は朝鮮を見られない。その意味では、朝鮮の科学技術は、世界に類例のない道を歩むかもしれない。それが反映された人々の暮らしはどのように変わるのだろうか。近い将来が楽しみだ。(天)

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