「朝鮮学校差別は筋違い」/神奈川新聞が「補助金打ち切り」で社説
2013年02月14日 11:25 主要ニュース神奈川県の黒岩祐治知事が13日、朝鮮の核実験実施の報を受けて、県内の朝鮮学校5校に交付してきた補助金を2013年度当初予算案に計上しない方針を示したことに関連して、神奈川新聞(14日付)は「朝鮮学校差別は筋違い」と題する社説を掲載した。
社説は知事の「補助金継続は県民の理解が得られない」との説明について、「核実験に責任を持たない朝鮮学校と、そこで学ぶ子どもたちに制裁を肩代わりさせるかのような政策は理解に苦しむ」と批判した。そのうえで、同社説は「北朝鮮本国の問題と朝鮮学校を切り分け、補助金支給を継続してきたのは知事自身ではなかったか。それは本国の振る舞いと学校を結び付け、差別的に扱う態度が筋違いだからに他ならない。両者を結び付けることが妥当だと判断を変えるに至った理由を、知事はどう説明するのだろう」と厳しく問うた。
そして、「そもそも、いかなる国の学校であろうと選択し、学ぶ権利が子どもにはある。国内で暮らす外国人、あるいは外国にルーツを持つ子どもたちの教育を保障することは、国際社会の一員としての責務だ」と主張した。
社説は「危機意識を触媒にして排斥が正当化されようとしている風潮を危惧する」としたうえで、「知事には再考を強く求めたい」と強調した。
(朝鮮新報)