銀河の夢
2013年02月07日 16:50 春・夏・秋・冬有人宇宙船「光明星21」号の動画が話題を呼んでいる。祖国統一委員会のウェブサイトで公開された。
▼筋書きはこうだ。ある男性が国産ロケット「銀河9号」で打ち上げられた「光明星21号」に乗って宇宙を旅する夢を見る。カメラを地球に向けてファインダーを覗くと統一を実現した朝鮮の人々の姿がある。米国の上空を飛ぶと黒い煙が立ち昇るのが見える。男性は「強権と横暴、侵略戦争に明け暮れた悪の巣窟は、自らが世界中に放った火によって炎上したようだ」と独りごちる。
▼昨年末、「銀河3号」による「光明星3」号2号機の発射計画に関与した科学者らのために祝賀宴が催された際、会場に「銀河3号」と「9号」の模型が飾られた。金正恩第1書記の発案によるものだった。巷では「9号」の打ち上げはいつ頃か、その時はロケットに何を乗せているかといった空想談義が飛び交った。
▼米国は朝鮮がロケットを打ち上げてはならないと強弁している。国連安保理で制裁決議を採択し、軍事演習によって威嚇を強めている。それでも「光明星」計画を止めることはできないだろう。限りないフロンティアを目指す人々の夢を大国のエゴでかき消すことは不可能だ。
▼朝鮮は宇宙開発という主権国家の正当な権利を核抑止力を含む軍事力によって守り抜くという決断を下した。無謀な強権発動は自らに災難をもたらすということを米国は肝に銘じるべきだ。(永)