フォーラムで会いましょう Vol.6/金琴純
2023年09月03日 08:16 コラムもはや、のんきにコラムを書いている場合ではない。「ウリ民族フォーラム2023in三重」は目前だ。続く幹事会に部署別会議、当日の準備に動員活動、7月から本格化した公演班の練習、平行して続けられる四日市初中の生徒へのサポートなどなど。文字にすると目まぐるしい状況だが、淡々とやるべきことを進めているだけで、まったくあせる様子のない三重県青商会幹事たち。
ある時実行委員会で出た、とある質問。「フォーラムって何するの?」と聞かれたとき、なんて答えればいいのか教えてほしい。「三重トンポを元気にする活動をしている青商会の報告の場です。見ると幸せな気分になります。ぜひ来てください」と誘ってみるものの、具体的なイメージを持ってもらいづらいという。
ここでおさらいしよう。今回27回目となる「ウリ民族フォーラム」は第1回北海道フォー ラムに始まった。当初「同胞社会の課題を見つけてそれを解決するために提言する場」だったフォーラムは「実践型」へと移行し同胞社会の注目を集める報告の場へと変わる。そして三重フォーラムでは、汗をかく三重県青商会の姿を通じて、同胞社会をけん引するためにやるべきことは何なのかを披露する場となる。
その場で明確な答えは出なかったが、やはり見てもらうしかない。私のシオモニはチラシを読んでも、金剛山歌劇団公演と少々勘違いしているが、訂正するより実際に見てもらう方が早いので、そのままに。
8月末、CMの撮影合宿にお邪魔した。いわばフォーラムのお楽しみ、開催地の知力と笑いのセンスが問われるCM。(内容を決めるのがこんなにギリギリでいいのか?!)と、やきもきする私の心配をよそに、なんとなくゆるく四日市初中に夜集合することになった。
仕事後、深夜に駆け付けたり、始発電車で集合した幹事もいる。打ち合わせを軽く済ませ、あとはやっつけ本番。仲間を待つ間のんべんだらりと過ごしていたかれらだが、本番での集中力と団結力に脱帽した。なるほど、一瞬でひとつになれるのは、これまでの関係性がここに表れているのだった。1本目の撮影後に仮眠を取り、翌朝2本目のロケ地へ移動。NGも出たが徐々に慣れ、各々楽しんだようで、最後は満足げな表情で終了。ふむふむ、総じてこれまた三重っぽいなーと納得した。
余談だが、ハッキョで合宿するの?!と驚かれた読者もいらっしゃるだろう。いやはや、私たちはいつでもどこでも何ごとも、ハッキョでするのが好きなのである。というか、ハッキョしかないのである。どこかレンタルスペースを借りて涼しい場所ですればいいのにという意見もあるが、実行委員会ももちろんハッキョで。猛暑の記録を更新するこの夏、クーラーのない教室で塩タブレットを口にふくみ、汗をかきながら自然の風を頼りに話しあいを重ねてきた。そして、毎回幹事会をする某事務所も暑い。(古いため空調が効かないだけなのだが)
暑さと闘いながらのフォーラム準備も、終わりが近い。この間、他県の青商会の方々が激励しにたくさん来てきてくれた。恒例だと思っていたが違うらしい。金哲奎会長(41)が過去のフォーラム開催地めぐりで全国行脚したのも異例と聞いた。「色んな人と会いすぎて、さすがにもう名前と顔が覚えられません」と笑う金会長のLINEには、この間つながった数百人の仲間や先輩がいる。一見強面だが不思議と皆に愛される金会長を筆頭に、三重県青商会の魂のこもったステージは皆様に何をお届けできるのか。9月17日、フォーラムで会いましょう。
(「ウリ民族フォーラム2023in三重」記録係、おわり)