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活動家として/韓翔昊

2023年08月21日 09:00 それぞれの四季

「なんで、わざわざしんどい道を…」

心なくよくかけられた言葉である。曲がりなりにも悩んだ末の進路選択であった。

この1年、なぜ専従になったのか、なぜ活動家の道を選んだのかと聞かれることがよくあった。

私にとって留学同という場所は、朝鮮の歴史や民族に触れる場であり、その過程において日本で暮らす自分自身の存在を腑に落としていく、朝鮮人としての自分自身を解放していく場所であった。

36年もの間、植民地支配を受けた民衆たちの闘争は、人間としての基本的権利を剥奪され、常に自分の「生」を脅かされている状況に対する抵抗であった。解放後、在日朝鮮人の暮らしはある程度「豊か」になったかもしれない。しかし現在においても決して「生」を脅かされていないわけではない。在日朝鮮人に対するヘイトスピーチやウトロの放火事件をはじめとしたヘイトクライム然り、また在日朝鮮人の自殺率の高さも、それら言説が過言ではないということを端的に示している。

在日朝鮮人の生きづらさの根は植民地主義を背景とした「朝鮮蔑視観」である。大なり小なり感じる程度の差はあれど、生きづらさを抱えていない学生はいないと思う。私が活動をする理由は、そのような生きづらさを学生たちと一緒に解消していくためである。それは学生との対話から始まる。決して教条主義的にならず学生たちと歩を進めていきたい。

(兵庫県在住、留学同兵庫専従活動家)

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