「岩橋英遠・岩橋崇至 ふたりのまなざし」展開催/朴日粉
2023年08月18日 06:00 寄稿壮大な風景、大胆な構図で活写
白頭山、ロッキーなど内外の山々を撮り、日本を代表する山岳写真家として活躍した岩橋崇至さんが、昨年11月、病気のため惜別した。その岩橋さんを追悼するとともに、「独自の深遠かつ壮大な絵画世界」を切り開いた日本画家の父・英遠(東京芸大名誉教授、文化勲章受章者)の生誕120周年を記念する自主企画展「岩橋英遠・岩橋崇至 ふたりのまなざし」が、神奈川県相模原市内で開かれている(主催・相模原市)。

白頭山の大パノラマ写真の前で撮影秘話について語る岩橋崇至さん(2017年5月、長野・安曇野市豊科近代美術館で)
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〈朝鮮名峰への旅 4〉バイケイソウの大群落の花畑に高山蝶がヒラヒラ舞う
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〈朝鮮名峰への旅 6〉一面の草紅葉、朝焼け、夕焼けでまっ赤に染まる山
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〈朝鮮名峰への旅 8〉惚れ惚れする自然の造形 風が止まった一瞬に凍る天池
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〈朝鮮名峰への旅 10〉ナタでブッタ切られるような苛酷な寒さ
〈朝鮮名峰への旅 11〉雪原をヘッドランプの明かりと山スキーで進む
〈朝鮮名峰への旅 12〉水ぬるむ豆満江 一番早く芽吹くヤナギ
〈朝鮮名峰への旅 13〉白頭山の一番早い春の到来は鯉明水から
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〈朝鮮名峰への旅 15〉凄まじい水の力 溶岩台地削った天軍岩
〈朝鮮名峰への旅 16〉軽石と花崗岩が混ざり合って輝く白頭山
〈朝鮮名峰への旅 17〉溶岩台地に無数のヒダ 斜面に光線、不思議な世界
〈朝鮮名峰への旅 18〉雪の白いつぶてが顔を打つブリザードのすさまじい威力
〈朝鮮名峰への旅 19〉1000段余の梯子を下り1メートルの氷覆う天地へ
〈朝鮮名峰への旅 20〉雷鳴響く天池、カルデラ壁つたう雨水、みるみる上昇していく湖面
〈朝鮮名峰への旅 21〉夏の入道雲から高積雲へ 魚のウロコ、亀の甲羅雲も
〈朝鮮名峰への旅 22〉豊穣な秋の味覚生む白頭山 トゥルチュク酒やコケモモ、ジゴボウ
〈朝鮮名峰への旅 23〉荘厳な朱色の太陽 体の底から湧き上がる感動
〈朝鮮名峰への旅 24〉ブリザードが吹きすさぶ中、静かに太陽が昇ってきた
〈朝鮮名峰への旅 25〉雪が太陽にとけ、ダイアモンドダストのように輝く
〈朝鮮名峰への旅 26〉天池に流れ込む唯一の小川・玉将泉、湖を囲む山々にはキバナシャクナゲの大群落
〈朝鮮名峰への旅 27〉白頭山の残暑、美しい雲の出現と 一日七変化の幻想的風景
〈朝鮮名峰への旅 28〉カラマツの黄金色で染まる全山、やがて雪虫飛び、山頂に新雪
〈壮大なスケール「白頭山」〉岩橋崇至 山岳写真展「大地の貌」/安曇野市豊科近代美術館
写真家冥利、厳冬の白頭山を空撮/岩橋崇至さん、撮影秘話語る