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朝大生なくして成功なし

2023年04月11日 11:54 取材ノート 論説・コラム

「第1回青商会学園」(3月26~29日、主管=中央青商会)は、居住地域に朝鮮学校がない同胞児童たちや、通学距離が遠く朝鮮学校に通えない児童たちが朝鮮の言葉や文化など、「ウリ」について学び、民族的アイデンティティーを育むきっかけとなった。児童たちは、学園に参加したことで、同じルーツを持った仲間たちが日本各地にいることを知った。

行事の成功に大きな役割を果たしたのが朝鮮大学校の学生たちだ。開催期間、朝大生たちは児童たちと寝食をともにしながら、「ソンセンニム」として、ウリマルや朝鮮の歌と舞踊、チャンダンなどを教えた。困ったことがあれば「ソンセンニム~!」と、覚えたばかりのウリマルを使い、朝大生たちに駆けつける子どもたちの姿が印象的だった。

学園に参加したある青商会の役員は「青商会学園もウリ民族フォーラム(昨年11月に朝大で開催)も、朝大生たちの貢献なくして成功を語ることはできない」としながら「だからこそ、民族教育の最高学府である朝鮮大学校をこれからも守り、発展させていくことが大切だ」と力を込める。さらに前述の役員は「青商会が先頭に立ち、今後は商工会なども巻き込みながら、朝大生を支える活動をしていきたい」と、新たな活動の青写真を描いていた。

同胞社会のために自身の役割を全うする朝大生たちの姿はさまざまな人々を突き動かしている。

(全)

 

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