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〈取材ノート〉同胞スポーツマンの活躍を追い

2012年12月18日 11:43 コラム

2012年も年の瀬だ。今年も多くの同胞と出会い、彼らの姿を通じて元気を得てきた。今年取材したなかで一番印象に残っているのは、朝高の生徒、卒業生たちのスポーツの舞台での活躍だった。

取材ノート大阪朝鮮高級学校ボクシング部の李健太選手(高2)は、今年3月の「全国選抜大会」をはじめ、インターハイ、「国体」と、朝高史上初となる3冠を達成した。

また、JFL昇格に向け奮闘してきたFC KOREAは、10月に行われた「全国社会人サッカー選手権大会」で初優勝。11月にはJFLをかけた「全国地域リーグ決勝大会」に出場した。惜しくも1次ラウンドで敗退したが、同胞青年を代表するサッカーチームとして新しい歴史を刻んだ。

「朝鮮学校で恩師と出会えたからいまの自分がいる」「自分の姿を通して同胞に元気を与えたい。子どもたちの夢になりたい」

試合を終えた選手たちが語ったのは、これまで自分を育ててくれた朝鮮学校や同胞社会に対しての感謝の言葉だった。

嬉しい出来事が立て続けに起こった2012年だったが、一方で、2010年4月からスタートした「高校無償化」制度から依然として朝鮮学校だけが除外され、一部自治体の補助金が凍結、廃止されている厳しい現状もある。

年末年始にかけて、「全国高等学校ラグビーフットボール大会」が開催される。大阪朝高ラグビー部が4年連続7度目の出場を果たす。

政治のしがらみがなく、差別のないスポーツの世界で、大阪朝高生たちには思いっきり活躍してほしい。朝鮮学校の名前を轟かし、年明けに新しい風を巻き起こしてくれることを期待している。(辰)

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