冠婚葬祭でのあいさつ
2022年11月09日 08:54 論説・コラム 春・夏・秋・冬1980年代、同胞結婚式に参加すると、祝辞がとてもうまい方がいた。その方が発言すると会場に笑いと感動があふれた記憶がよみがえる。歳月の流れと共に、冠婚葬祭、とくに結婚式と告別式の進行において変化が起き、あいさつの言葉も変化している
▼結婚式での発言は主に、略歴紹介、宣誓、主礼の辞、祝辞、謝辞、乾杯の音頭がある。中でも祝辞に注目する。本社が発行している「冠婚葬祭マニュアル」では、祝辞の内容は自由で、3分が限度だと書かれている。自由だと言っても、主礼の辞とは区別されるべきだ。主礼の辞は新たな家庭を築くことになった新郎新婦が肝に銘じるべき点に対する訓示であって、祝辞ではそのような内容を述べる必要はない。乾杯の音頭も祝辞のようにならないよう気をつけなければならない