双子のプレーヤー
2022年05月27日 10:59 取材ノート 論説・コラム全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の予選が4月から各地で行われている。サッカーやラグビーなど、朝鮮学校における主なスポーツクラブは、惜しくも予選で敗れてしまったが、学校の新たな歴史を刻んだ選手たちがいる。高校総体女子サッカーの愛知県予選でベスト8の快進撃を遂げた愛知中高サッカー部の金香那、金香姫さん(ともに高2)だ。香那、香姫さんは校内でも有名な双子のプレーヤー。幼稚班からサッカーを始めたという2人は、陽気でおしゃべりな性格で学校内でも人気者だ。
今年1月には、県内の一宮商業と合同チームを組み、愛知県高等学校新人体育大会に出場。1回戦をPK勝利で突破するも、新型コロナの影響で大会は中止に。今回の総体予選にも一宮商業との合同チームで出場した。
愛知中高・一宮商業は合同チームながら、選手の人数は7人。数的不利のなか大会に臨んだ。そんななか、総体予選の2回戦では、日本福祉大学附属高校に1-0で勝利。続く3回戦では、南山高校5-0で快勝し、ベスト8に進出した。特筆すべきは、香那、香姫さんが2戦の全得点を挙げたことだ。
5月21日に行われた準々決勝では、県内屈指の強豪校である豊川高校に0-15と敗れたが、7人で臨んだ総体予選に、初出場ながらベスト8進出は快挙といえる。
2人の憧れは、U-17朝鮮代表として女子W杯優勝(2016年)に貢献した李誠雅選手だ。次は自分たちが後輩たちの目標になれるよう飛躍を誓う。
(全)