2012/03/30
2012年03月30日 14:07 春・夏・秋・冬朝鮮が12~16日の間に打ち上げると予告した地球観測衛星「光明星3」号の打ち上げ現場を取材しようと各メディアの動きが活発だ。韓国記者協会などの言論団体が網羅されている6.15言論本部は3月27日、統一部に取材団の訪北申請をしたと発表した。在米同胞インターネットニュースサイトの民族通信は21日、すでに申請を終えたことを明らかにした。本紙平壌支局も取材する予定だ
▼衛星発射場や管制センターはどの国にとっても極秘施設だ。敵対国と対峙している朝鮮にとってはなおさらのことだ。しかし今回朝鮮は、国際慣例を超越して外部の専門家と記者に特例的な参観を認めた。類例がない大胆な決定だ。これ以上ない誠意だと言える
▼その目的は、「衛星の打ち上げがいかなる軍事的目的ともまったく関わりのない純然たる宇宙の平和利用のためであるということを透明性をもって見せるため」(朝鮮外務省)だという。しかしながら、敵対勢力はこれに呼応しようとしていない。どうしても人工衛星と認めたくないという底意があるからだ。宇宙は自分たちだけの独壇場ではない
▼米国は朝鮮を敵視しないと再三言ってきた。さきの2.29朝米合意でも「自主権尊重」「平等精神」に言及している。まず色眼鏡をはずすべきだ。そうすれば、平和的衛星の打ち上げは「長距離ミサイル発射」には見えないはずだ。(進)