〈取材ノート〉オモニたちの力
2021年06月30日 14:10 コラム女性同盟中央が主催する第14回オモニ会会長・子育て支援部長会議が19日にリモート形式で行われた。北は北海道から南は九州まで、日本各地68か所のリモート会場から300余人のオモニ会役員や女性同盟本部・支部の子育て支援部メンバーがオンラインを通して一堂に会した。
濃密な時間だった。会議では、各地のオモニ会と女性同盟の活動をまとめたオープニング映像からはじまり、主催者あいさつ、2編の講義、そして11人の討論が、2時間あまり間に進行された。
朝鮮幼稚園に対する幼保無償化適用のための運動をはじめとした権利獲得闘争に、子育て支援事業、新たな形式での学校行事の開催。討論や講義からは、コロナ禍でも愛する子どもたちとウリハッキョを守るために、昼夜問わず八面六臂に活躍するオモニたちの奮闘がひしひしと伝わってきた。
筆者は神奈川中高のリモート会場から13人のオモニたちと共に会議に参加した。ひとつでも多くのことを吸収し今後の活動につなげようと、みな一様に真剣な表情で画面を見つめ、必死にペンを走らせていた。あるオモニ会会長は「各地の活動を通じて、自分たちにもまだまだできることがあると感じた。苦しいときほど、オモニたちが力を発揮しなければ」と前を見つめた。
会議を通じて、民族教育を取り巻く現状について理解を深めると同時に、数々の成果や経験を共有しながら新たな活力を得た参加者たち。筆者もまた、オモニたちのあふれる学校愛と子どもたちへの思いから大きな力をもらった。(根)