高句麗時代の石室封土墳などが出土/黄海南道安岳郡月池里一帯で
2021年06月30日 11:06 共和国 主要ニュース社会科学院考古学研究所の古跡発掘隊のチャ・ダルマン隊長(博士)によると、最近、黄海南道安岳郡月池里一帯で高句麗(B.C.277年―A.D.668年)時代の石室封土墳9基と金ボ(王へんに歩)瑤(垂れ飾り)、金の鈴、銀の腕輪、銀の指輪、棺釘、土器のかけらなど、多くの遺物が発掘された。6月28日発朝鮮中央通信が報じた。
各古墳は、月池里所在地を中心に広い地域に分布している。
切り石で玄室をつくり、土をかぶせた一間石室封土墳で、各玄室の大きさは長さ2.3~3.24メートル、幅1.4~2.15メートルほどである。
各古墳は、羨道と玄室から成っており、羨道は玄室の南壁の中心にあるのもあり、東方に片寄っているのもある。
玄室の底は粘土固めをした後に炭を敷き、その上に灰塗りをしており、壁は切り石で積み、表面に1~2センチほどの厚さで灰を塗ってつくった。
玄室の底には、ほぼ全面を占める一つの棺台が東西、または南北の方向に置かれている。
天井は、平行三角支え式になっている。
通信は、今回に発掘された古墳と遺物が「千年強国の高句麗の歴史と文化を研究するうえで貴重な資料になる」と伝えた。
安岳郡月池里一帯では昨年9月にも高句麗壁画古墳と遺物が出土している。
(朝鮮新報)