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〈コッソンイ・繋 -統一への思い咲かせ―〉忘れられないオンニ(下)/李笑美さん(1992年、東京第6初中・中3)

2021年06月16日 09:00 主要ニュース 文化 民族教育

(前回より続く)

その時の写真からは、ジョンファオンニ(お姉さん)に会って私がどれほど嬉しかったのかがよく伝わってきます。写真を撮ったあとサインをもらい、私は手紙を渡しました。ジョンファオンニは驚きながらもにっこりと笑い「ありがとう」と言って手紙を受け取ってくれました。

イラスト=沈恵淑

「総聯、民団のどちらに属しているの?」ジョンファオンニが聞きました。私はその時(やっぱり北か南というように判断するんだ…)と思い、少し落ち込みました。私は「総聯です」としっかり答えました。するとジョンファオンニは「そうなんだ」と軽くうなずきました。

その後もジョンファオンニは、どこから来たのか、などと聞いてくれました。そうして私はしばらくのあいだジョンファオンニと話すことができ、幸せな時間を過ごせました。

私はジョンファオンニと話せたことがとても嬉しかったです。ただ話せたからではなく、在日朝鮮人3世として朝鮮学校で育ったおかげで、朝鮮半島で生まれ育った南の同胞とも滞りなく会話することができたからです。

私はジョンファオンニに「必ず試合で勝ってください!」と言って客席に戻りました。

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