震災の記憶、しっかりと刻む/茨城初中高で避難訓練と集会
2021年03月17日 14:13 主要ニュース 民族教育東日本大震災から10年迎え
11日、東日本大震災から10年を迎え、茨城初中高で避難訓練が行われた。
東日本大震災は、東北地方のみならず北部地域を中心に茨城県内にも甚大な被害をもたらした。震災直後、同校は休校を余儀なくされ、寄宿舎生をはじめとする児童・生徒、近隣の同胞らが数日間にわたり校舎で避難生活を送るなど、学校や同胞社会にも大きな影響を及ぼした。
震災後、同校では毎年学期に一度ずつ全校生参加のもと、避難訓練を行ってきた。今回の訓練は、災害の恐ろしさや震災の記憶をもう一度胸に刻み、児童・生徒と教員らが有事の際に生命の安全を第一に考え迅速に対応することを目的に行われた。
避難訓練終了後、全校生と教員らで集会を開き、当時同校で震災を経験した高琴美教員が発言した。
高教員は地震の衝撃と余震の恐怖におびえ、水も電気も止まる困難な生活の中で、互いに手を取り励まし合いながら過ごした日々や、日本各地、そして祖国からの温かい支援があったことを振り返りつつ、震災から10年を機に、いつ来るかもしれない自然災害への警戒をもう一度強め、高い防災意識をもち生活を送ることを呼び掛けた。
この日、全校生と教員たちは、震災時の教訓をしっかりと記憶し、同胞たちの愛が詰まった大切な学び舎である学校を、力をあわせて守っていくことを誓った。
【茨城初中高】