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〈ここにもトンポの名店・埼玉〉焼肉 アリラン園

2021年03月08日 10:00 ここにも同胞の名店 主要ニュース

アリラン園イチオシのタン塩は歯ごたえ抜群

店舗紹介

「アリラン園」の歴史は1981年、オーナーである文八智さん(71)の母が東京・田町で開いた焼肉屋に始まった。その後、同店は都市開発の影響で埼玉・西浦和に移転。現住所に店を構えて来年5月で30年目を迎える。現在は文さんの妻、金龍順さん(67)が店を切り盛りし、創業者である「シオモニの味」を守り続けている。

焼肉の味の決め手は、創業者から受け継いだ特製ダレにある。これは、焼鳥のタレにニンニクやコチュジャンなどの薬味を加えたもので、ほんのり甘みがあり「万能ダレ」としてさまざまな料理に使える。このタレでいただく肉はどれも絶品。中でもハラミの人気が高い。

分厚くスライスされたタン塩も同店のイチオシメニューだ。歯ごたえは抜群。皿に盛られた塩ダレと胡麻油で味つけした葱が、タン塩の旨味をさらに引き立たせてくれる。特製のドレッシングで味付けしたコリアン風サラダ、テグタンラーメンなども、是非とも味わってもらいたい一品だ。

値段はどれもリーズナブルで、味付けやコース料理の内容は客のニーズにそって柔軟に対応してくれる。「いろんなお肉を食べたいという要望を受け、種類の異なる肉をハーフ&ハーフの1人前で提供したことも」。店内にはテーブル席が3つ(計1516人)、座敷席が3つ(計18人)あり、貸し切りの宴会を開くことができる。

店内を見渡すと、可愛らしい子ども用の椅子や乳幼児のベッドなどが目に入ってくる。「家族連れが気軽に足を運べるアットホームな店にしたいので」。そんな金龍順さんの優しい心遣い、店内の温かい雰囲気もあり、同店にはファミリー層のリピーターが多い。中には、引越し先の他の地域からわざわざ足を運ぶ常連もいるという。

コロナ禍の影響は多分にあるが、「1世同胞はそれ以上の困難を味わってきたのだから、弱音を吐いてなどいられない」と文八智さん。金龍順さんは「このような状況でもお店を訪ねてくれる方たちがいる。その存在が何よりもの励みになりますし、やりがいになってます」と笑みを浮かべた。

基本情報

店名:焼肉 アリラン園

住所 : 埼玉県さいたま市南区鹿手袋6-8-20

営業時間 : 平日 17:00 22:00

     日・祝日 17:00 21:00

定休日 : 月、火

電話番号 : 048-838-1036

HP : https://tabelog.com/saitama/A1101/A110102/11041208/

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