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日本体育大学選手団が訪朝へ

2012年11月10日 10:22 スポーツ 主要ニュース

スポーツ交流、日朝関係改善の突破口に

「閉ざされた心の扉開く」

日本体育大学(以下、日体大)は11~17日、スポーツ交流を目的に、レスリング、柔道、サッカー部の学生などからなる総勢46人の選手団(団長-松浪健四郎・同大理事長、副団長-谷釜了正学長)を朝鮮に派遣する。5日間の滞在期間中には、朝鮮のチームとの合同練習や交流試合が予定されている。

会見する松浪理事長

日体大は9月初旬に朝鮮の朝・日友好親善協会に朝鮮でのスポーツ交流を打診。これに対し、同月、総聯中央を通じて朝・日友好親善協会からの招請があったという。

今回の訪朝に関して日体大は9日、世田谷キャンパスで記者会見を開いた。

会見に臨んだ松浪健四郎理事長は、現在、日本政府が対朝鮮経済制裁の一環として、日本人が朝鮮へ渡航することを自粛するよう要請するなど、両国間の交流の道が閉ざされているが、訪朝を通じて「いくら政治的対立が政府間にあろうとも、民間交流は大切であるということを日本国民に訴えたい」と述べた。

そして、「朝鮮の選手たちの練習方法や技術力を学びたい。スポーツ交流を通じて両国の閉ざされた心の扉を開くための信頼関係を構築し、相互理解を深める先鋒役を日体大が務めたい」と意欲を示した。

松浪理事長によると、今回の訪朝について学生たちの保護者から反対の声などはなく、交流に理解を示してくれたという。

選手団のうち学生は32人(男子31人、女子1人)。各部のレギュラー選手たちが選ばれた。コーチ陣の中には、今年のロンドン五輪に出場したレスリングの湯元健一さんなどが含まれる。選手らの渡航費は、創立120周年に際して日体大に寄せられた寄付金でまかなったという。

(朝鮮新報)

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