「退任後は豪邸で」の夢は…
2012年11月07日 12:18 春・夏・秋・冬既に長男と長兄、警護関係者など主要人物の事情聴取は終わり、残るは夫人のみ、という状況だった。が、ついに彼女にも調査の手が伸びることになった。南朝鮮現職大統領の私邸用地不正購入疑惑を捜査している特別検事チームは5日、大統領夫人に対し事情聴取を行う方針を決めたと明らかにした
▼9月初め、国会での可決により立ち上げられた特別検事チームは、これまで大統領一家の「悪質な妨害工作」によって数々の調査を阻まれてきたという。法律上、調査期間は1カ月。一家は、陳述を幾度も翻して調査に混乱をきたし、「過度な召喚」の自制を求める不当な圧力をかけ、コンピュータの提供を拒み、海外出張するなど、時間稼ぎに躍起になっている。往生際の悪さは目にあまる
▼「歴代統治者の中でも最も悲惨な運命を免れることはできないであろう」「人民の峻厳な裁きを受けるであろう」-北側は、人民を欺き数々の悪政と不正腐敗を重ねてきた現職大統領の運命を、幾度もこのように予告してきた。今、さらに現実味を帯びてきた
▼現職大統領が描いていた「退任後は豪邸で悠々自適」という夢は砕け、獄中生活という正夢が待っている。ただ、これだけでは済まされないだろう。07年大統領選時の不正献金疑惑から始まり、民主化勢力への不当弾圧、「天安」号沈没事件ねつ造など、審判されるべきは一つや二つではない。(進)