〈大阪朝高ラグビー部、強豪校への足跡 6〉在日朝鮮人としてのプライド/名実ともに強豪校へ
2020年12月19日 14:15 スポーツ 主要ニュース15年、権晶秀さんが大阪朝高ラグビー部の第6代監督に就任し、6年連続「花園」出場(09~14年)の「常勝軍団」を率いることとなった。しかし監督就任から3年間、強豪ひしめく大阪予選の「壁」に阻まれ、「花園」出場をのがした。「もう2度と花園に出られないのでないか」―。権監督は悩み、葛藤を繰り返した。そんな権監督に一つのきっかけを与えたのが、日本のラグビー指導者からかけられた「教育者から勝負師になれ―」という言葉だった。
「限られた手段、環境のなかで勝てる確率を高めることが指導者の役割。環境を口実にしても現状を変えることはできない。変えることができるのは、自分と選手たちの意識とスキルだという再認識させてくれた」と、その教訓を胸に権監督は選手たちのスキルアップと意識づくりに励んだ。