〈取材ノート〉コロナに問われた真価
2020年12月11日 07:02 コラム年の瀬が迫るほど、2020年の過ぎた日々が思い出される。
4月7日、出張先の大阪・鶴橋の某ホテルで一人、緊急事態宣言をする前首相の生中継を観た。しばらく東京に戻れなくなってしまった。取材できるネタもない…。 漠然とした不安に襲われたのをよく覚えている。
「同胞らの家ぜんぶ回ってマスク配ることになったで! 今ちょうど決まったわ!」
数日後、藁にもすがる思いで総聯大阪府本部を訪ねると、なんと活動家らが一斉に同胞訪問の準備に取り掛かっていた。筆者はすぐに同行取材にのぞんだ。