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〈高校無償化〉東京の校長経験者らが文科相に要請

2012年11月01日 14:47 主要ニュース

朝鮮学校の元教師らが訴え

「東京朝鮮学園校長経験者の会」(姜英主会長)の代表7人が10月30日、文部科学省を訪れ、田中文科相に宛てた要望書を提出した。要望書は、「朝鮮学校の元教師として、朝鮮学校への『高校無償化』適用の発表が速やかになされることを今一度、強く要望する」と指摘した。

文科省を訪れた校長経験者たち(10月30日)

東京の校長経験者たちはこれまで、朝鮮学校の生徒だけが「無償化」から除外されていることに反対し、教壇に立った者として、生徒たちの力になればとの思いで、国会議員や関係機関を訪ね要請活動を行ってきた。今年3月にはOB組織として「校長経験者の会」を正式に結成した。

2010年3月に東京朝鮮中高級学校を訪問したことのある田中文科相は、就任直後の記者会見(10月2日)で「無償化」問題に言及し、「結論」を出したい旨の発言をした。校長経験者たちは、この発言を好意的に受け止めたと話す。一方で教育の現場から離れたものの、「無償化」制度が、勉学に励む朝鮮学校生徒にも政治や外交と絡めることなく、速やかに実施されるよう切に願ってきたという。

この日、文科省を訪れた校長経験者たちは、「民族教育は日本当局による差別の中で行われてきたが、地域の日本学校と朝鮮学校は交流を深めてきた。日本の先生や近隣住民は、『無償化問題』について、『なぜ朝鮮学校に対してだけ差別するのか』と疑問視している」「子どもたちは朝・日関係の架け橋になれる。そのような教育を行っている」「総聯組織があってこそ民族教育ができたという歴史的背景を今一度想起してほしい」などと民族学校に携わった朝鮮学校の元教師として、朝鮮学校への「無償化」適用を訴えた。

(李東浩)

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