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〈特集・大阪朝高ラグビー部 4〉明るい性格でチームを照らす/陰で支える女子マネージャーたち

2020年10月16日 12:43 スポーツ 主要ニュース

大阪朝高ラグビー部を影で支える金紗裕さん(左)と林明奈さん

大阪朝高ラグビー部には2人のマネージャーがいる。中級部時代に舞踊部に所属していた金紗裕さん(高2)は、父が大阪朝高ラグビー部のOBということもあり幼いころからラグビーに親しみがあった。林明奈さん(高1)も家族、親戚らの影響を受け、高級部に入る前からラグビーが好きだったという。「漫画の世界のようなキャピキャピしているマネージャーではないけど、選手たちのために全力を尽くしています」。金紗裕さんはそう言いながら、笑った。

2人はラグビー部のマネージャーとして活動するにあたり、周囲からこう言われたという。

「男だらけの集団、全国を目指して必死にたたかう『戦場』だよ。汗臭いのも大丈夫?」

しかし金さんは「選手たちがひたむきに頑張っているところを見て、カッコいいなって憧れたんです」と抵抗感を抱くことはなかった。林さんも「一つの目標に向かって汗を流す姿が好きなんです()」と入部を決意した。

さまざまな面でチームを支える金紗裕さん(右)と林明奈さん

主な仕事は、練習用具の整理整頓、ユニフォーム管理、練習中の水やプロテインの準備、ビブスの洗濯、スコアブックの記入。いつも携帯しているマネージャーバッグには、必須アイテムのテーピングやティッシュ、絆創膏などが入っている。今年に入っては、新型コロナウイルスの感染防止として、練習後に選手らが使ったボールやタックルバッグの消毒を欠かさず行っている。

金さんは選手たちが感謝の言葉をかけてくれたときにマネージャーとしてのやりがいを感じるという。

「選手たちが練習や試合で上手くいかず、指導者たちの喝を受けて、ミーティングが長引いたことがあったんです。その時、選手たちは『帰りが遅くなってごめんな』と声をかけてくれました。選手たちの方が体力、精神的にも疲れているはずなのに」(金さん)

選手だけでなくマネージャー同士の絆も深い。林さんは「自分が落ち込んでいるとき紗裕オンニが励まして、元気づけてくれる」と話す。

ともに過ごす時間が長い分、マネージャー同士の絆も深い。

ともに過ごす時間が長い分、2人は日頃から様々な話題で盛り上がっている。

「ラグビー関係はもちろん、恋愛の話とかたくさんします。どんな人がタイプなのかとか()。学校生活や選手たちの性格など、色々な情報を共有していますね。姉妹みたいな関係です」(林さん)。

「選手たちが練習や試合に集中できる環境を作っていきたい」と話す金さん。一方、林さんは「欠点の無い完璧なマネージャー」を目指しているという。

2人は持ち前の明るい性格で、いつもチームを陰ながらサポートしている。

(全基一)

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