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いじめ

2012年10月12日 12:01 春・夏・秋・冬

「最近、いじめが大きな社会問題となっている」とよく言われる。しかし、いじめによる自殺など大きな事件が起きたときにだけマスコミが騒ぎ「可視化」されるだけで、いじめは日常的にいつも起こっており、多くの被害者が日々傷ついている春夏秋冬

▼いじめの根本には差別がある。弱者や少数者などを差別するところから、肉体的・精神的な攻撃が生まれる。世の中に差別があることに対して疑問を持つのではなく、いじめをする者は差別を容認し自らのストレスを解消のため安易に利用する。怖いのは、人間は繰り返すことによって感覚が麻痺してしまうことだ

▼ツイッターやブログなど不特定多数が見るところで、朝鮮学校の「高校無償化」除外や補助金停止問題について書き日本政府などを批判すると、必ずといっていいほど「そんなに嫌なら日本から出て行け」というコメントが送られてくる。「いじめられる側にも問題がある」という物言いと根っこを同じくするものだ

▼「北朝鮮バッシング」のなか、「高校無償化」排除も補助金不支給も、朝鮮学校だけを差別する根拠は何もなく、ただのいじめ=弾圧であるのは明らかなのに、日本社会は麻痺状態にあり正しい判断ができない。そして罪悪感をまったく感じていないのであろう。世の中の差別構造を容認することを個々が拒否する。それが「安易な流れ」とは逆でも人として必要なことだ。(徹)

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