〈若きアーティストたち 147〉ピアニスト・ピアノ講師/黄有希さん
2020年09月23日 14:19 主要ニュース 文化「もっと広い世界を」
取材に伺ったのはコロナ禍真っただ中の6月。黄有希さんは「こんな時期だから仕事が減っていて…キャリアを振り返りながら、今後について考えていた。だからこの時期にインタビューに来てくれたのは、すごく意義がある」と話し、これまでについて教えてくれた。
ピアノを生業にしている人たちの中には、3、4歳からピアノに触れている人も多い中、ピアノを始めたのは9歳の頃。しかし、母は文芸同広島の元副委員長で、家にはピアノがあった。
音楽に触れながら育ち、「ピアノには言葉にできない魅力がある」と自然に感じ取っていた。習い始めは毎日45分程度の練習だったが、6年生のはじめになるとコンクールに出るほどになっていた。
「先生みたいに弾きたい。もっとうまくなりたい」。強い向上心は当時から。高級部になるころには1日数時間練習するようになった。
広島初中高を卒業した後は大阪音楽大学に入学。「『音楽で生きていきたい』と夢を抱きながら、大阪に行ったような気がする。ピアノを通じて、もっと広い世界を見てみたかった」