〈おぎオンマのちょっと一息 16〉ウリマルのステッカー

先週の土曜日、車で出かけた帰り、渋滞を避けて川沿いの抜け道に移った。数台の車について走っていると、後続の軽自動車が車間距離を詰めてついてくるのに気が付いた。少しだけ、嫌な感じがした。川沿いを抜けると前の車は皆、大通りに出るために左折した。私は、山へ向かう細い道へと直進した。後ろの車がぴったりとついてくる。バックミラーで顔を確認すると同年代の男性だ。私は自分の運動能力や運転技術を自覚しているので、丁寧な運転を心がけている。かといって流れを乱すような不細工な運転もしていないはずだ。たまたま方向が同じだけだと思うことにした。しかし家へ向かう坂道を上り始めても、後ろに張り付いている。