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各地の初、中、高で段階的に学校再開/休校措置から約3ヵ月ぶりに

2020年06月03日 10:43 主要ニュース 民族教育

新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校措置をとっていた各地の初、中、高級学校で、6月から約3ヵ月ぶりに授業が再開された。3月初旬から自宅でオンライン授業を受けるなどして過ごしてきた児童・生徒たちは、級友や先生との久しぶりの再会に笑顔をみせた。一部地域での感染拡大がいまだ続くなか、各校では登校時の検温や消毒、教室の換気など教員たちが感染防止に細心の注意を払いながら、子どもたちの学習保障に努めている。

独自にフェイスシールド作成も/東京第9初級

各地の学校で授業が再開した。(写真は東京第9初級)

東京第9初級(東京都杉並区)の2020年度始業式が1日、同校の多目的ホールで行われた。当日学校の玄関には検温器と消毒液が設置され、児童たちは校内に入る前に体温チェックとアルコール消毒を行った。

同級生と過ごす久しぶりの休み時間

金生華校長は始業式のあいさつで、休校期間、教員や児童らの安全を確保するために保護者や同胞たちがたゆまぬ支援をしてくれたことに言及したうえで、「1年生から6年生までこうして皆が集まり新学期を迎えることができた。大変ななかでのスタートになったが、健康に気をつけて今日からの学校生活を楽しく送りましょう」と児童らに呼びかけた。

その後、各教室ではホームルームをした後、2時間分の授業を行った。初4・日本語の授業では、担当教員が独自に作成したフェイスシールドが配られ、児童らはそれを口元にあて朗読の練習を行うなど、感染リスクを軽減するための工夫を凝らしていた。

教員が準備したの手づくりのフェイスシールドを持ち朗読練習をする児童たち

初級部4年の鄭莉央さんと韓安珠さんは「同級生たちと外で遊びたかったのに残念」と声を合わせ、雨模様となった登校初日を惜しんでいた。鄭さんは「担任の先生と顔を合わせて話すのも入学式ぶりでワクワクする」と目を輝かせ、韓さんは「算数の授業を早くうけたい」と嬉しそうに話した。

(韓賢珠、金紗栄)

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