〈時代を視る 14〉コロナ禍がもたらす危機と第三世界からの警鐘／林裕哲

自主と正義の世界を建設するために

昨年10月、アゼルバイジャンの首都バクーで開催された第18回非同盟諸国首脳会議に朝鮮代表団団長として崔竜海最高人民会議常任委員会委員長が参加した（朝鮮中央通信＝朝鮮通信）

ウイルスが浮き彫りにした世界の病根

新型コロナウイルスの爆発的まん延が世界に底知れぬ危機をもたらしている。WHOの発表によれば4月28日現在、全世界で約295万人以上が感染し、20万人を超える死者が出ている。ぼう大な人命の損失もさることながら、各国が取り組む都市封鎖などの感染拡大抑制対策がもたらす、社会経済に対する打撃もまた深刻である。今日誰もが予感できることは、この未知のウイルスとの闘いは決して短期間のうちに収束することはなく、またそれが地球規模であるゆえに長期化するにつれ、世界経済と国際政治に未曽有の危機をもたらすということである。